視覚障害ランナーを援助するガイドランナーについて
視覚障害のあるランナーを援助するガイドランナーについてのお話です。
今回は視覚障害のあるランナーを援助するガイドランナーについてお話ししたいと思います。膝を傷める可能性がとても高いのでランニングすることは興味はあったもののずっと控えていました。それが何のきっかけだったか・・・恐らく中学校の同級生と会った時に結構マラソンに出ている子がいたり、一番の走るきっかけとなったのは、マラソン教室が開催されていて、そこに参加しているという職場のスタッフがおられて、その方の話を聞いて講習会には参加できないけれど、自分も独学で本やWeb上で情報を集めて道具も買い揃えて走ってみようと決めたことがきっかけでした。
初めて走った時はシューズも衣装もバラバラで、肝心の足元すら980円のシューズで走り始めたことを覚えて
います。始めたばかりの頃は3kmのランでゼーゼーになって、こんなに体が温まるとは知らずたくさん着込んで出掛けてしまって一番上に羽織ったアウターを小脇に抱えて帰ったことが思い出します。
それから徐々に走る距離を延ばし5、10㎞初めて25kmを走った時はすごく達成感があったことを思い出します。42.195kmをいつか走ってみたいという希望はあるのですが・・・コロナウイルス感染症の拡大でマラソン
大会はのきなみ中止!公式記録ではないのですがGPSを使ったランニングで43kmほど走って・・・4時間30分のタイムで走れたことがありました。

どんどん走り出すと体のあちこち腰、膝足首、指先と痛みが生じ、爪も2回ぐらい剥がれたりと色々な体中の故障が噴き出てきました。しかし走ることをやめる気持ちは全くなく、ますます意欲的になって多い時で月280kmをトータルで走ったこともありました。時々友達に声をかけてもらって長距離をゆっくりとしたスピードで走る
*LSDという走り方にも挑戦したりと結構充実したランニング人生を送れていると思います。
走らねばならぬ!という状態から徐々に脱出できたのも最近のことで、二日に一回距離も最高でも10 kmぐらいにしようと決めて現在は150㎞前後に走行距離を抑えています。
自分の体のために続けていこうと思ったもののガイドランナーと言う視覚障害のあるランナーをゴールまで援助するというランナーがいるということを知りました。どのようにして視覚障害のある選手の目となり二人三脚で
ゴールを目指すのだろうかと興味津々となり42.195kmは1度、それもGPSで孤独に走った経験しかないのですが、調べてみました。
ガイドランナーのルールには
①選手はガイドランナーより口頭で指示を受けても良い
②伴走して走る二人はガイドランナー交代時を除きスタートからゴールまで常にデザーいう繋がる道具で繋がっていなければならない
③ガイドランナーは競技中いかなる時でも選手を押したり引いたりしてはいけない
④5000m以上の競技については途中でガイドランナーを一回交代できる等この様なルールがあることや講習会も開かれていて、講師の方からまず目隠しをして歩いてみましょう!走ってみましょう!と声がかかります。

こんな気持ちで皆さん頑張っているんですよということを感じさせてくれます。「さあ実際に公園等の交通量が少なく障害物等の少ない場所を一緒に走ってみよう。」まず1㎞そして5㎞一緒に走る時に・・・「左に曲がります。マンホールがあります。人がいますよ~。」一般の方を追い越す時は「後ろを通ります。」と声をかけてランナーを援助しています。「これがしたい。」「この援助する側に回ってみたい。」という希望がムクムクと出てきました。
しかし・・・すごいハイペース!ハーフマラソンを2時間数十分、なんと1㎞を5分30秒で走り続けられるのです。これはいけない二日に一回走っているのですが、早い時で5分/㎞遅い時で6分近くかかっているので視覚障害のあるランナーを援助するところか私が引っ張られてしまうではありませんか!
でも・・・目標がひとつ定まりました。いつ叶うのか?いつか走りたいけど伴奏者がいないという聴覚障害のあるランナーのために伴走者となることを目指して走り続けたいなという希望を持っています。
*LSD:Long Slow Distance
ゆっくり長い距離を走るトレーニング手法