,成長,文化,生活の質

「親ガチャ」という言葉を聞いたことはありますか?私は知りませんでした。調べてみると…子供の頃100円玉を片手に「ガシャポン」にその100円玉を入れて「ガチャガチャ」と回すと中からスーパーボール入ったカプセルが出てきたり、きれいなキーホルダーが当たって「やったー!}と大声を出したりとワクワクした覚えがあります。そのゲームと家族をくっつけた言葉で「親ガチャ」というのだと分かりました。この言葉が何を表現しているのかなと思ったのですが…「子供は親を選べない。」確かに100円玉を機械に入れてワクワクはするのですが、ガチャっと回した時に必ず欲しいものが出てくるとは限らないのが「ガシャポン」というゲームの面白いところです。

この面白ポイントになぞらえて、子どもの立場からして「どんなものが出てくるのか分からない」…「どんな親のもとに生まれてくるのか分からない」ということで「親ガチャ」と若い世代の皆さんが表現しているみたいです。人生の勝負、勝ち負けは家庭環境で決まるんだ!とある程度考えている若い世代が多いと感じました。何をゲットできるのかはその時の運に任せるしかないということで…全ては運命で自分の頑張りや努力はそれほど影響しない、自分では選べないそうしたものだという若い人たちの人生観。その人生観が意味するものは、どんなものだろうと考えてしまいました。

私は子供が3人いるのですが、3人の子供達に「親ガチャ」で「はずれた」と言われたらどんな気分になるのかな?と想像するとちょっぴり怖くなりました。「親ガチャ」で生まれた家が貧乏であれば「私は失敗したんだ。はずれをひいた。」とSNSで書かれている文章を見ました。これを読んでの反応は…「それも仕方ないね。」と共感できるという肯定的なものから「両親に失礼ではないのかな。」とか「もしも生まれてきた環境が悪いのであれば努力したらどうなんだろう。」という批判的な意見もありました。

成長,文化,活動,生活の質

今回は知らない間に発した言葉で人を傷つけてしまう可能性があるということについてお話ししたいと思います。

web上で本を探していた時に「早く絶版になってほしい#駄言辞典」という本が目に止まりました。ベストセラー第一位で書評も良く、チラッとどんな内容か見てみました。色々な言葉が書かれていて、読んだという方の感想も拝見すると概ね好評。発する言葉に気をつけなければいけないと再認識したとの感想が多く書かれていました。


早く絶版になってほしい #駄言辞典

本の中に書かれている言葉で…

例えば「え、男なのに育休を君は取るの?」「クリスマス一人ってあなた大丈夫?」「そんなに働いて子供がかわいそうでしょ!」「就活は女らしくスカートでしてみたら」「女を捨てているの?」「君は女子なのに仕事ができるね。」「いざとなったら結婚すればいいもんね。」「いいお嫁さんになるよね。」…読んでいて何とも言えない重たい気持ちになりました。

ジェンダーレスが普通に話される現在にあってこのような言葉が発せられているのかとちょっぴり驚くばかりです。言い難いのですが私も含め出生時に振り分けられた結果の「男性」と呼ばれている方は特にこの本を読むべきではないかなと感じました。

,成長,文化,生活

今回はお母さんとお父さんがそろって育児をするということについてお話ししたいと思います。我が家は娘が3人います。今振り返ると3人授かって・・・バタバタ、ドタドタ、アタフタという状態ですが、楽しかったなぁと心から思えます。

長女が生まれた時は何をしていいのか全く分からず、始めておしめの交換を一人でした時には、どうすればいいのだろう?あ~どうしよう、どういう風に固定すればいいのか?こんなにきつく縛ると苦しがるかな?とてんやわんやの状態であったことを思い出します。ミルクを作る時も粉ミルクを入れすぎたり、何杯入れたか分からなくなったり、お湯が熱すぎたり、冷たくて飲んでくれなかったりと失敗ばかりしていました。飲み終えた後、洗って食器乾燥機に入れておくと・・・この液の中に浸けて消毒してとひと手間増えたり、煮沸消毒しなくていいのかな?と悩んだことも覚えています。何故泣いているのかが分からなくて・・・何かな?おしめ?お腹が空いた?抱き上げて欲しい?何だろう・・・何だろうと考えた末に分かったことは、部屋が寒いので泣いていたということもありました。一事が万事、こんな感じでした。とても人見知りが強くてなかなか人に馴染まず、母方のおじいちゃんに会う時は泣き叫んで、ほとんど抱っこされなかったこともありました。

この長女が6歳になった時に下に妹が生まれました。なんとその妹が双子だったので、一度に3児の父親となりました。さあ!てんやわんやでした。本当にてんやわんやで残業の途中で事務処理の手を止めて、上司に許可をもらい一旦家に帰って妻と協力してお風呂に入れて、お茶をちょっと飲んで会社にとんぼ返りということもしばしば。夜中に二人がバラバラに泣いたり、『同時に寝て、同時に起きてくれないかなと思ったこともしばしば』でも、そんなマシーンのようなことはありえません。1人が泣いてやっと泣き止んで、「さあ寝よう。」思ったらもう一人が泣いてやっと泣き止んで・・・これを一晩ずっと繰り返して、それが幾晩も続くということがありました。ある時、合掌して二人の寝顔に向かって「お願いだから今晩は一緒に寝てください。」と拝んだこともありました。