カタルシス効果,生活の質,趣味

今回はスズメについてお話ししたいと思います。スズメがチュンチュンと鳴いて小さな体であちこちと飛び回っている姿を見るのが大好きです。家のベランダの物干し竿の上に止まってちょんちょんちょんと右に左に移動する姿をボーッと見つめることが時折あります。そんなことをするのは私だけでしょうか!?

スズメと聞いて思い出す昔話があります。小鳥の姉妹がいて…その姉妹の親鳥が重い病気にかかり、余命幾ばくかという状態になってしまいました。お姉さんのキツツキは「お母さんのところに行くのに作りかけ着物をきれいに仕上げてから出かけるから!こんな格好ではいけない。」と言ってそのまま時間をかけて着物を染めて作り終えてから着替えて…出発するのが遅れました。一方、妹のスズメは「これは大変。生きてる間にお母さんに一目でも会いたい。」と言って作りかけで染めることもできず慌てて出発。雨が降りしきる中慌ててお母さんの元へ飛んで行きます。途中で雨が激しくなり雨宿りをしたり、途中で疲れて雨宿りする場所もなく泥はねのする場所で少し羽を休めたりして体がドロドロになってしまいます。なんとかお母さんがこの世にいる間に会えて言葉を交わすことができました。お母さんが息を引き取った後、綺麗な着物姿で訪れたキツツキのお姉さんはとても後悔したということを思い出します。

この出来事の一部始終を見ていた神様が、キツツキにはきれいな服をずっと着続けることを許すけど…木をつついて虫だけを食べるようにと決めてしまいました。妹のスズメには、「よく頑張ったね。綺麗な服をあげることはできないけど、何でも好きなものを好きなだけ食べられるようにしてあげようね。」と言ったという話を思い出します。