文化,活動,生活の質,趣味

今回はミュージシャンについてお話ししたいと思います。ジャズが好きな方はたくさんおられます。私もその一人です。中学生の頃にレコード盤で初めて聞いたジョン・コルトレーンさんの曲に引き込まれて、その時からファンになりました。


John Coltrane Omnibook: For B-Flat Instruments (John Coltrane – Omnibook)

先日、このジョン・コルトレーンさんに背中を押されてジャズミュージシャンになった坂田 明さんのインタビュー記事を読む機会がありました。坂田さんは超有名なミュージシャンで、ジャズにのめり込んでいって、自分より上手いミュージシャンは世間には沢山いる。そこに挑んでいっても勝てっこない。だから「即興のジャズを自分のスタイルで練習して、それを極めるんだ!」と息を思いっきり吹き込んで指を可能な限り早く、早く…動かす方法を無我夢中で練習したと話されていました。

ある時坂田さんは観客が一人っきりのステージに立って演奏をいつもと同じように全力でしていました。この坂田さんのステージを見たそのお客さんが…この全力のステージを見終えてそっと席を離れたそうです。坂田さんは演奏をやり終えた後、フッと気が付くとそのお客さんが席からいなくなっていて「怒っていたよ。」と従業員さんに声をかけられてちょっぴりしょげたそうです。

何故、怒っていたのか…それは「こんなに素晴らしい演奏をしているのに、客がどうしていないんだ。」と怒っていたと更に告げられたそうです。この言葉をきっかけに坂田さんは自信が徐々に生まれ、サックスと言えば坂田 明と言われるところまで上り詰められたと知りました。