CCRC(Continuing Care Retirement Community)で長生き時代の安心について
今回は若者から高齢者、障害がある方や体調不良のある方、子供さんも留学生もいろいろな世代やいろいろな状況にある方が共同で暮らして元気になっていこうという取り組みについてお話ししたいと思います。
現業の合間にコトコトと畑で作業をしたり、2~3人の方に集まっていただき作業活動(アクセサリーを作ったり、造花を作ったり、ちょっぴりパンを焼いたり)をして、参加して頂いた皆さんで楽しく時間を過ごしています。
まだまだ少人数なのですが徐々にたくさんの方が集まってくだされば嬉しいなぁと思いつつ細々と休みの日に続けている状況です。そんな中で特に高齢の方の新しい暮らし方という提案が今じわじわと日本にも広がっているようです。
多世代の共同体、生涯の活躍の街を造りつつ地方の創生に活かしていくというすごいプランが進んでいます。こんなことができれば良いなとつくづく思います。この多世代の共同体生活をやっていこうというこのプロジェクトはすごいと思います。「CCRC」というらしくて「Continuing Care Retirement Community」の略で「CCRC」だそうです。この取り組みはアメリカで進んでいるということをもう何年ぐらい前になるでしょうか・・・テレビで観たことがありました。その地域で元警察官は保安監の役を元銀行員はお金の相談を、元看護師さんはケア担い医師は健康相談を受けるといった具合で高齢者同士で支え合い、アメリカというお国柄もあるのでしょうが皆さん生き生きとしているのです。若者はその高齢の方々の取り組みをサポート!というものだったと記憶しています。

今継続的ケアがある引退後の共同体「CCRC」という理念、生涯現役の街造りが急増していて、アメリカ全土で2000ヵ所を数えるまでになっているという現状を目にしました。高齢の皆さんが健康な状態の段階で住み始める町で、生涯暮らせる街だということです。そのメリットとしては安全な住居の整備、手厚い医療また寄り添うような介護サポートだけではないとのことです。ある大学との連携型である「CCRC」では、その大学のキャンパス近くに広い敷地を確保し500人程の方が移住して、生活される。
なんと平均年齢が84歳!住んでいる方の8割以上の方が健康に暮らして、要介護者の方や認知症の方が20%以下ということです。ここに住んでいる方はその近くにある大学のシルバー生涯講座に通っていて・・・ここが良いところと思うのですが大学生と共に学習をしているというのです。まさ多世代の共同体ですね!また大学の付属病院があるというのもここに移り住んでくる高齢の皆さんの安心につながっているということです。
この「日本版CCRC」が徐々に広まってきているという話を聞きました。もともと地域包括ケアシステムというのが厚生労働省が唱えて住み慣れた地域で医療・介護を受けてしっかり高齢になっても医療介護福祉と多様な分野の協業によって支えていきましょうということが日本で進んでいました。その援助があって初めてこの「CCRC」 というシステムがしっかり動き出すように感じています。

私も間もなくその高齢者の一人になってくるのですが、これからは長生きできた時にあるサービスを受けるだけという受動的な存在ではなく自分がこんなことをできて、こんな企画があって、こんな仕事をしたい!大学で今まで培ってきたスキルをみんなに伝えたいという講座を担当したり、生き生きとした能動的な生活をするというだけで万が一病にかかった時でも年々回復するということもあるのでそれを目指して行いきたいなとつくづく思います。
このCCRC 型のマンションというのもあってなんと入居を始める年齢が40歳からになっています。そんな早くからと思う向きもあるのですが、実はそうではなく一緒に住んでる方と元気に交流して新しい生活を始めるためには気力・体力が十分なうちに始めるのが絶対的に優位だと思います。定年して友人に囲まれて介護や安全への不安を感じることなく暮らせるということがとってもこれからは大事になってくると思います。これを「プラチナコミュニティ」と呼ぶそうです。
日本全土にこのようなシステムが広がっていけばいいな~とつくづく思います。私も小さい小さいコミュニティですがそれを完成させることができれば友達に来てもらって畑作業を一緒にしたり、みんなで勉強会を開いたり、アクセサリーや色々な物作りをしてお金も儲けてみんなで楽しくワイワイガヤガヤしたいなと思っています。どこまで進められることやら!!