スマートフォンと眠りの関係について
今回はスマートフォンと眠りについてお話したいと思います。よく聞く話に・・・朝方人間だから早起きしてバリバリ朝のうちに動く方が良いという方と朝はなかなかエンジンがかからなくて、夜にコトコト動く方が良いという方とそれぞれ違いがあるなぁと感じることがあります。
私自身は夜型だとずっと思っていて徹夜してでもここまではしっかりすべきことを仕上げておきたい、勉強しておきたいと言って活動することを選んでいたのですが、最近、朝早く起きて色々と動く方が体には良いのではないかと朝方人間に変わってきたような気がしています。

先日も睡眠時間が2時間ぐらいでした。朝は5時ぐらいに起きてパンを焼いたり、今日しなくてはならないことを進めてバタバタしていたのですが、夕方には電池が切れてしまって頭が全く動いていないなという状態になってしまいました。しかし、明日は「燃えるゴミの日」ですからゴミを大きな袋に集めてごみ置き場まで出しに行って玄関に帰りついた途端に眠気に襲われて・・・バタンキューとなってしまいました。
こんなことを考えると夜は早く寝て、朝起きてコツコツ動く方が良いのではないか!夜1時間遅くまで活動するのであれば、朝1時間早く起きたほうが良いのではないかと思うようになりました。
睡眠のことを考えていると…よく目に飛び込んでくる情報でスマートフォンを使うことで睡眠の質が落ちるという研究報告がいっぱいあることです。私もスマートフォンは四六時中使うので、仕事上の連絡用でひょっとして落として壊すとても困るとの思いで、安いスマートフォンを1台バックアップ用に購入してSIMカードを差し替えると連絡が取れるようにしておこうというぐらい依存しています。電話連絡、メールでのメッセージのやり取り以外にSNSで情報を収集したりするので、夜にもよく見てしまいます。
この使い方が睡眠の質を落とすという研究成果がどんどん出てきているので、注意が必要だと思っています。ある脳科学者はスマートフォンの使い過ぎが原因で脳の働きに異常が見られる。スマホの利用の仕方が問題だと指摘しています。
スマートフォンを使い続けてSNSを昼も夜もどんどん見てしまう裏には人間には新しい情報を取りたい、ワクワクするといった欲求が強く、そんな時にはホルモンの一つ「ドーパミン」が放出されるので、それが行動をどんどん加速させると言われています。これは睡眠にも大きな影響を与えると原因です。
睡眠へのどのような影響が起こるか…スマートフォンの光で脳が昼間と錯覚を起こしてメラトニンという物質の分泌量が抑制されて、脳が覚醒して眠りが浅くなってしまうそうです。また、寝ている間に情報を見逃すのではないかという不安も強くなり、これらが脳に影響を与えて睡眠の一番の目的である休ませる、休息をとるということが奪われてしまうとのことでした。
人間は強い存在ではないので周りの強い動物から自分を守るため、また、なかなか食べ物にありつくことができなかったので周囲をキョロキョロと見て注意を色々な方向に分散させるようにして発達してきたと言われています。この本能がスマートフォンを使って情報を収集するときに発揮されてしまって、脳がずっとONの状態が続き悪影響がでます。

この注意をあちらこちらに分散するということで集中力が奪われてしまって、結局は脳への悪影響が出るそうです。スマートフォンでSNSを利用し情報を収集することで孤独になり、ますます神経がピンと張り詰めた状態になって学校や職場でメールが来るんじゃないのかな?…あの情報はどうなったかな?ということで子供も大人もソワソワしてしまって集中できず、成績が下がってしまうという現象が起こっています。
睡眠の状態を改善するためにはどんな方法が良いのかなと考えてみたのですが…やはりスマートフォンを使う時間を制限するか、電源をオフにすることでスマートフォンの存在を気にしないようにするということ、しっかり体を動かして夜はぐっすり眠ること…その状態を作るしかないと思っています。
しかし、スマートフォンからの情報の大切さと周りの方と連絡を取り合うにはスマートフォンを手放すわけにはいきません。今を思っているのは…せめて夜10時から翌朝の4時ぐらいの6時間はスマートフォンのことを忘れて集中してしっかり眠るようにしようということ。このことを心がけるぐらいしか浮かんでいません。また、対応策は他にも色々あると思うので、少しずつ考えていって良い睡眠を復活させたいなぁと思っています。