水の存在について

2021-11-17

今回は水についてお話ししたいと思います。

今朝は雨がしとしと降っていました。恵みの雨ですね!農作業をコツコツ続けているのですが、この水のありがたみを痛感しているところです。土を耕して畝を作り、作物の苗を定植したり、種をまいたりしてその上に水をあげます。この時にもしも農業用水が引かれていなければ水をかけてあげるのも一苦労です。水があって植物は根を出し、芽を出し、根を張って生長し野菜や果物を実らせます。水がなければ生長を促すことができません。大切なものなのだなぁ~と農業をしているとつくづく感じます。

飲み水もとても大事で水がなければ体温の調節もできなければ、食べ物を美味しく食べることもできず生きていくこともままならない状態となり、命に直結する存在だなぁとつくづく感じています。

また水という物質の存在で思うことは・・・何か事をなしたいと思った時に必死になってしまってカチカチに固まってこれでなければならないとばかりに脇目も振らずに物事にコツコツ!努力が一番とやるタイプの人はそれではなかなか事が成就しないということもだんだんと自分がそのような性質があるので理解できました。反対にこれをしようということもなくフラフラ、クニャクニャというのも自分の性分ではないなと感じることもあります。こんな時に水の存在がパッと浮かびます。

とても大事な事と思うのですが、水のような存在はその業務(入れ物)によって自分の形も変えられるし、植物に芽を出させて生長を支えるように人間を潤わせて生命を育んでくれる水はすごいなぁ、変幻自在な水のように物事にあたることができればこんなにすごいことはないなぁとフッと思う時があります。

戦国時代の武将(軍師)で黒田官兵衛という人物は有名ですが、この人が「水五訓」というものを記したと言われています。

一、自ら活動して他を動かしむるは水なり

二、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり

三、常に己の進路を求めて止まざるは水なり

四、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり

五、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霰(あられ)と化し凝(ぎょう)しては玲瓏(れいろう)たる鏡となりたえるも其(その)性を失はざるは水なり

それぞれの意味は・・・

  • 自分自身が自ら動き、模範を示すことで、周囲を牽引しよう
  • 物事を進める上で障害や壁があっても努力し続けていくことが自分の力となっていくはずだ
  • 自分が決めた道は迷い止まることなく進んでいけばいい
  • 嫌いな人でも嫌悪せずに良いところを見つけて共存していこう
  • 五、温度によって蒸気となったり、雲や雨、雪やあられに変化しても入れ物を変えればカタチも丸や四角に変わるのが水。だけど水の性質は失われない。 与えられた環境の中で、柔軟に変化し、成長していこう。

あれがしたい、これがしたい、だから必死になって石にかじりついてでもと思うところも必要と思うのですが、水のように自分を色々な形に変えてでも(形が変わったり自分らしくないなぁと思ったりすることはなく)水のように形を変えても自分という本質は変わらないのだから柔軟に構えて形を変えることを楽しんで、色々なことに挑戦し少し先のことを考えてこういう結果を作りたいなぁという予想ができたら、今を計画してその計画を水のように柔軟にどんどんと屈することなく努力継続していくことが力となるとい感じます。

この言葉を信じてこれから頑張っていけたらいいのになあと思ったりしています。